2009年以来,东京大学本科生休学的人数逐年增加,2022年的休学人数(386人)比09年(209人)增加了85%。
这是为什么呢?
学生的回答是:“越来越多的人想在休学后,做自己想做的事情。”
以成为官僚、加入知名企业为目标的东大生,意识渐渐发生了变化。
“在中国做田野调查,改变我的价值观”
東大大学院農学生命科学研究科修士課程1年の岩永淳志さん(23)は、経済学部3年だった2019年8月から1年2カ月休学し、和歌山県の漁村にあるゲストハウスに住み込みで仕事を手伝いながら、地元NPOの町おこしの活動に携わった。
东大研究生院农学生命科学研究科硕士课程1年级学生岩永淳志(23岁),在读经济系大三时,从2019年8月开始休学1年零2个月,住进和歌山县渔村的旅馆,一边帮工,一边参与当地NPO的城镇振兴活动。
「僕は大阪府で生まれ、幼稚園の時に東京に来たので、都会の生活しか知りませんでした。田舎の生活がいかに大変で、いかに楽しいか、その実感を得たいと思っていました」
“我出生在大阪府,幼儿园时来到东京,只知道城市的生活。乡村的生活有多艰难、又有多快乐,我想有真实的感受。”
日比谷高校から文科二類に入学。1年時の文化人類学の授業で中国・南京市にフィールドワークに行ったことが、大きなきっかけになった。南京大学の学生と一緒に市内のスラム街を歩き、興味を持った人に頼み込んで生活を共にするという内容だった。岩永さんは小さな商店街で麺を作っている男性の家で2日間過ごした。岩永さんはこう話す。
岩永从日比谷高中考入东大文科二类。一年级时的文化人类学课上,他去了中国南京市做田野调查,这对他来说是重要的契机。课程内容是和南京大学的学生一起漫步在市内的平民街区,结识感兴趣的人,与他们共同生活。岩永在一个在小商业街做面食的男性家里待了两天。岩永这样说道。
「ぼろぼろの家で衛生状態は悪く、最初はかわいそうな家族だと思いました。でも、食事はおいしく、困った時には近所の人と助け合い、自分の東京での暮らしより、毎日が充実している様子でした。自分が豊かな生活に慣れきっていて、上から目線の偏った見方をしていたことを痛感し、価値観が変わりました。そこに住んでいる人にしか見えないことがあり、そこで暮らしてみて物事を見ることがいかに大事かを知りました」
“家里很破旧,卫生状况很差,一开始觉得他们是个可怜的家庭。但是,饭菜很好吃,有困难的时候和邻居互相帮助,比起自己在东京的生活,每天都过得很充实。我深切地感受到自己习惯了富裕的生活之后,居高临下的看法是多么偏颇,(这让我的)价值观发生了变化。有些事情只有住在那里的人才能看到,在那里生活之后才知道“看到”是多么重要。”
2年時には、東大の様々な国際プログラムを活用して、タイやインドネシアに1週間~1カ月間、短期留学した。現地の学生に日本の豊かな自然や、都市と地方の格差などについて話せず、自分が日本のことをいかに知らないかを実感した。
大二的时候,利用东大各种各样的国际项目,去泰国和印度尼西亚短期留学1周至1个月。由于无法向当地的学生讲述日本丰富的自然风光、城乡差距等,他真切认识到自己对日本的了解(如此有限)。
休学時の滞在先は、和歌山県西部にある美浜町三尾地区。選んだのは二つの理由がある。
休学时的旅居地是和歌山县西部的美浜町三尾地区。选择这里有两个原因。
一つは、高校卒業時に学校図書館の司書から「読んでみなさい」と『日系カナダ人排斥史』を贈られたこと。美浜町の西端にある三尾地区は、明治時代に多くの住民がカナダに出稼ぎ移民した地域で、同書は三尾地区出身者の一生を描いた本だった。其一,高中毕业时学校图书馆的图书管理员送给他一本《日裔加拿大人排斥史》,说“你读一读吧”。明治时期,大量来自美滨町西端三尾地区的居民前往加拿大打工移民,该书描写了三尾地区出身者的一生。
もう一つは、岩永さんが好きなアニメ「AIR」の舞台が三尾地区だったこと。2年の夏にアニメの聖地巡礼の旅として同地を訪ね、贈られた本とも結びついて縁を感じた。
另外,三尾地区是岩永喜欢的动画《AIR》的舞台。大二的夏天,作为动漫圣地的巡礼之旅,他到访了该地,与获赠的书籍相结合,岩永感受到了一种缘分。
三尾地区で生活した1年余りは、ゲストハウスの部屋の清掃や寝具の洗濯などをする代わりに宿泊料を免除してもらった。その上で、町おこしを進める地元NPOの活動に参加してアルバイト料をもらって生活費に充てた。三尾地区の歴史を伝える博物館「カナダミュージアム」の資料整理をしたり、地域の人々に聞き取り調査をしたりした。空き時間にはなるべく地元の住民に話しかけ、輪に入っていくようにした。
在三尾地区生活的1年多时间里,他通过打扫旅店房间、清洗床上用品,换取住宿免费。在此基础上,他参加当地NPO促进城镇振兴的活动,赚打工费充当生活费。同时整理了讲述三尾地区历史的博物馆“加拿大博物馆”的资料,并对当地的人们进行了采访调查。空闲时间,他尽可能找当地居民交谈,主动去搭话。
转自:沪江日语