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东大学生主动休学(下)

· 宁波AuT,日语,宁波学日语

与“精英路线”相背离


「三尾地区の住民は500人弱ですが、半分くらいの人とは話しました。お年寄りが多く、『自分の孫みたいだよ』と言ってかわいがってもらいました。田舎での生活は楽しく、都会で見ていたものが狭かったことを実感しました。僕は必死に勉強して東大に入りましたが、最初はゲストハウスの皿洗いもうまくできませんでした。

“三尾地区的居民不到500人,我和一半左右的人聊过。老人很多,他们说我‘就像自己的孙子一样’,深受疼爱。在乡下生活很快乐,切实感受到了在城市里视野有多狭隘。我拼命学习,考上了东大,一开始却连旅馆的盘子都洗不好。

地元の人は梅酒を漬けたり、家の修繕をしたりと、いろんなことができます。自分は勉強はできると思っていましたが、生きるうえで必要なことがたくさんあり、それを全然できないことを知りました。そして生きていくための基本的なことを、地域のおじいちゃん、おばあちゃんが教えてくれました。地域の人と一緒に生活した1年間が僕の人生をガラリと変えました」

当地人能做很多事情,比如腌梅子酒、修缮房屋等。我本以为自己可以学习,但发现有很多生活上必要的事情,我根本做不到。生活的基本知识都是当地的爷爷奶奶教我的。和当地的人一起生活的一年,彻底改变了我的人生。”

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東大に入った時は官僚になりたかったという。あるいは外資系の企業で働くことも考えていた。高校では「グローバルリーダーになれ」と言われてきた。しかし、三尾地区での体験を経て、考え方が変わった。

据说,他进入东大时就想当官僚,或者在外资企业工作。高中时一直被要求“做全球领袖”。但有了这段在三尾地区的体验,想法发生了变化。


「外資系や名だたる大企業に入ってエリートコースを歩むのがグローバルリーダーと思われていますが、社会の最先端の課題である限界集落と向き合うのは全世界に共通する大きなテーマです。東大生が考えがちな限られた将来像を目指さなくても生きていけるという確信を、田舎暮らしを通じて持てました」

“进入外资企业和知名大企业走精英路线被认为是全球领袖,但面对社会最尖端的课题——极限村落是全世界共通的大课题。通过乡下生活,我坚信,即使不以东大学生容易想到的有限的未来图景为目标,也能生活下去。”

限界集落,指的是50%以上人口年龄在65岁以上,维持农业用水、森林、道路养护管理、婚丧嫁娶等共同生活已接近极限的村落。)

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20年10月に復学してからは、産直アプリ「ポケットマルシェ」を運営する高橋博之社長と知り合い、全国の学生を農村や漁村に派遣する「青空留学」を企画し、運営に関わった。

20年10月复学后,岩永认识了经营产地直送app“ポケットマルシェ”的高桥博之社长,参与策划并运营了将全国的学生派遣到农村和渔村的“蓝天留学”。


官僚への未練はあったが、自分がやりたいことは三尾地区にあり、三尾で新しいことにチャレンジしようと決意した。経済学部から大学院農学生命科学研究科に進学し、三尾の農村の歴史を研究している。

虽然对官僚有留恋,但自己想做的事在三尾地区,决心在三尾挑战新的事物。岩永从经济学部升入研究生院农学生命科学研究科,(并开始)研究三尾农村的历史。


休学が終わってからも3カ月に一度は三尾に行く。最近は「日系移民の歴史展」の準備に忙しい。企画展は9月7日からカナダミュージアムで始まる。岩永さんは言う。

休学结束后,他也每三个月去一次三尾。最近忙于筹备“日裔移民历史展”。企划展将于9月7日在加拿大博物馆开幕。岩永说:


「いずれ三尾に移住したい。古民家を活用して町づくりに取り組んだり、空き家がたくさんあるのでリノベーションして店舗にしたり、宿にしたりしたいです。将来、博士課程に在籍しながらになるのか、まだわかりませんが、自分が大切と思うことをするのが大事だと考えています」

“我总想着移居三尾。灵活开发旧民居、致力于城市建设,因为有很多空置的房子,所以想改建为店铺,或者是住宿。将来,我还不知道自己会不会读博,但我认为做自己最关心的事情是很重要的。”

岩永さんの周りには、休学経験のある東大生が10数人はいる。スタートアップでインターンしたり、地域おこし協力隊で1年半活動したり、1年かけて国内の農村を回ったり、と様々だ。休学する東大生がこの10年余りで倍増しているというデータを教えると、岩永さんはこう語った。

岩永的周围,有10多名有休学经历的东大学生。有的在创业公司实习,有的在地区振兴协力队活动了一年半,有的花一年时间周游于国内各地农村,不一而足。当笔者告诉他这10多年来休学的东大学生增加了一倍时,岩永这样说道:


「多くの東大生の頭の中には、従来通りのエリートコースに乗りたい気持ちと、みんなと一緒ではいけない、周りとは違う何かをしようと焦る気持ちがあって、後者が休学するモチベーションになります。僕も美浜町に行った時は、和歌山県内でたった一人の現役東大生だろうと気負っていました。けれど3年間通い続けると、滞在時に知り合った高齢者が3カ月後に再訪したときには亡くなっていたということがあります。そうした経験を重ねて、自分も周りからの評価ではなく、自分が大切だと思ったことを一番にして生きようと思うようになりました。周りからも『人間が変わった。丸くなった』と言われます」

“在很多东大生的脑海中,既想走上一如既往的精英路线,也有一种不能随大流、想要与众不同的焦虑,后者成为了休学的动力。我去美浜町的时候,也为自己是和歌山县内唯一一个现役东大生而自命不凡。但是连续去了3年,住在那里时认识的老年人3个月后再访时就已去世。积累了这些经验,自己也不再根据周围人的评价,而是以对自己重要的事情作为第一要务来生活。周围人也都说‘人变了,变得圆通了’。”

转自:沪江日语